ダイビングをしていると、
海の中は毎回違う表情を見せてくれます。
初めて潜ったときは余裕なんてありませんでしたが、
少しずつ慣れていく中で、見える世界が変わっていきました。
今回は、そんな「海の中で感じた感動」について書いてみたいと思います。
初めて海に潜ったときの印象
講習の最初は、那覇のラグーンのような浅瀬の海でした。
透明度の高い沖縄の海を想像していたので、
インストラクターが
「今日は濁っていますね」
と言ったときは少し残念な気持ちになり、不安にもなりました。
でも、海に入った瞬間、その気持ちはすぐに変わりました。
最初に目に入ったのは、セルリアンブルーの小さな魚。
「濁っているのに、こんなにきれいな魚がいるんだ」
と驚いたのを覚えています。
海の中は思っていたよりも明るく、
ただ色は、薄い茶色と水色が混ざったような少し濁った色でした。
正直に言うと、決してきれいな色とは言えません。
それでも、その中に小さな魚たちが泳いでいます。
群青色、セルリアンブルー、小さなシマシマの魚。
それを見たとき、ふと
「ああ、ここは沖縄なんだな」
と感じました。
ただ、講習の最初は余裕などありません。
耳抜きや呼吸に気を付けながら、指示に従って課題をこなすのに必死です。
海の景色をゆっくり見る余裕はほとんどありませんでした。
それでも、ふと魚が視界に入るたびに
「きれいだな」
と一瞬だけ思うのです。
そしてまた、すぐに次の課題に集中します。
慶良間の講習|まだ余裕がない中で見えた世界
海洋実習の1本目と2本目は慶良間でした。
インストラクターとはぐれないようについていきながら、
課題をこなすことに必死で、まだ周りを見る余裕はありません。
それでも、移動中にふと景色や魚が目に入ります。
フィンをキックし、必死についていきながら、
「わ!絵の具で塗ったみたいなヒトデがいる」
「幾何学模様の不思議な魚がいる」
「きれいな景色だな~」
「あれ?さっきと海の色が変わった…」
そんなふうに、一瞬だけ海の世界を感じることができました。
真剣に講習を受けながらも、
目に入る一瞬一瞬の美しさに、確かに心は動いていました。
海の中から見上げるボートの影と、差し込む光のコントラストも、
とても印象に残っています。
講習の最後には、ご褒美のように「カクレクマノミ」が待っていてくれました。
そう、あの「ニモ」です。
それは、インストラクターからの粋なプレゼントでした。
初めて海を楽しめた慶良間のファンダイブ
講習後には楽しいファンダイブを体験しました。
インストラクターを追いながら潜ります。
魚を見つけるたびに「ここにいるよ」と教えてくれました。
オレンジ色で美しいキンギョハナダイの群れ。
黄色の縞模様が印象的なヨスジフエダイ。
そして、子どもの頃に「浮かぶ風船」で見たような、
いかにもザ・熱帯魚という雰囲気の縦じまの大きな魚。
想像していたよりもずっと大きくて、思わず圧倒されました。
この魚はどうやらツバメウオというらしい。
岩場では、ネムリブカというサメが隠れているのを観察したり、
その一方で、2cmほどの白と黒の小さな不思議な生き物も教えてもらいました。
ポケモンみたいでかわいいその生き物は、ウミウシというそうです。
余談ですが、ウミウシが気になって調べてみると、
驚くほど多種多様な形や模様があり、
自分が見た種類がどれなのか分からないほどでした。
また、急に水温が変わることで海流を感じたり、
岩礁と砂地で海の色が変わるのを感じたりと、
自然の中にいることを強く実感しました。
まさに、目に映る一瞬一瞬が感動の連続です。
岩場や水深が深い場所では青がより濃くなり、
海の中が静かに感じられます。
そんなとき、まるで宇宙の中にいるような不思議な感覚になりました。
海は、人によって
・マクロ派
・地形派
・ワイド派
など好みが分かれると聞きます。
「自分はどのタイプなんだろう?」
と考える余地もないくらい、
すべてが神秘的で感動的で、興味深い世界でした。
そして、その日のダイビングで一番感動したのは、ウミガメでした。
インストラクターに教えてもらい、振り向くと、
すぐそばにゆっくり泳ぐウミガメがいました。
テレビや写真では何度も見たことがあります。
でも、海の中で実際に出会うウミガメはまったく違いました。
同じ海の中で一緒に泳いでいるという感覚が、
とても不思議で、そして強く印象に残っています。
伊豆・富戸で感じたもう一つの感動
潜った伊豆の富戸でも、また違った感動がありました。
詳しくは別の記事で書こうと思いますが、
ここでは印象的だったことだけ少し触れておきます。
7月中旬の富戸は、稚魚が育ち、幼魚の群れが多い季節でした。
イサキの子どもの群れ、ネンブツダイやアジ。
あちらこちらに生命の息吹を感じます。
潜っていると、もちろん私は魚の種類までは分かりません。
でも、とにかく目に入るのは
群れ、群れ、群れ…。
「魚影が濃いって、こういうことなんだ」
そう思いました。
沖縄ではあまり見られなかった魚が群れで泳いでいるかと思えば、
ルリスズメダイのように沖縄で見た魚も伊豆にいる。
「そっか、海はつながっているんだな」
そんなことを感じました。
そして、個人的にとても嬉しかったのがテトラポッドです。
小さいころから不思議と惹かれていた、
三ツ矢サイダーのマークのような、あの独特な形。
かわいいのに、どこかカッコよくて、
でも怖くて近づけなかった存在。
そんなテトラポッドに、実際に近づける機会がありました。
テトラポッドは本来、波の力を弱めるための構造物ですが、
富戸では比較的穏やかな環境の中で近づくことができます。
そこは魚たちの隠れ家になっていて、群れもたくさんいました。
水流の中で体勢を保つのは少し大変でしたが、
魚の群れに囲まれる体験は、今思い返しても夢のようです。
まとめ|海は毎回違う景色で感動する
海の中は、毎回違う景色で毎回感動します。
ダイビングは、最初から余裕があるわけではありません。
耳抜きや呼吸、浮力など、気を付けることがたくさんあります。
でも1本潜るごとに少しずつ慣れていき、
それと同時に、周りの海の景色も少しずつ見えるようになっていきました。
ふと目に入る景色や魚に、
自然と「きれいだな」と感じるようになります。
沖縄も伊豆も、それぞれに違った魅力があります。
どちらが良いというものではなく、
どちらも素晴らしい世界です。
海の中にいること自体が、
神秘的で貴重で感動的な体験なのだと思います。

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