この記事は「50歳からダイビングに挑戦した体験シリーズ」第4話です。
▶ 第3話はこちら
今回は、沖縄でのダイビングライセンス講習1日目の記録です。
前日:那覇、梅雨明け、そして緊張
羽田から那覇へ。
到着したその日に、なんと梅雨が明けたらしい。
「え、私ついてる…?」
と浮かれたのも束の間、次に頭に浮かんだのは日焼けの心配だった。
宿にチェックイン。
部屋は街側だけど、高い階で空がよく見える。それだけで少しホッとした。
部屋も想像以上に広い。
床はコンクリみたいで、ちょっと外国っぽい。
収納は少なめ。でも、椅子の中、洗面台、スーツケース、ハンガー。
使えるもの総動員でどうにかできる。
スリッパとハンガーは少し惜しかったけど、100均に走ったので問題なし。
前日確認で言われた持ち物は、
・水着(下に着ていく)
・軽機材(私は事前に用意したものがあるので)
・ビーチサンダル(履いていく)
・タオル
・着替え
・シャワー用の小銭
・筆記用具
「お昼は必要ですか?」と聞いたら、返事はふわっとしていた。
unikurageじゃあ当日の様子で決めればいいか
夕方は近くのスーパーで夕飯と朝食、そして沖縄の果物を調達。
それからは、もうずっと頭の中は講習のことでいっぱいだった。
緊急浮上、安全停止、器材の名前、ハンドシグナル。
何度も見直すのに、内容が入ってこない。
上の空というより、浮き足立っている感じ。
緊張がMAXで、思考がうまくまとまらない。
待ち合わせは翌朝7:30。
忘れ物が怖くて、出発までの動きを何度もシミュレーションした。
スーパーのスパムおにぎりがやたら大きい。
胃より先に、緊張が胸をいっぱいにしていく。
1日目:迎えの車で、少しだけ気持ちがゆるむ
朝7:30。
迎えに来てくれたのは、こんがり日に焼けた可愛らしい女性のHさん。
快活で、会話上手で、車の中の雑談だけで緊張が少しほぐれていった。
「耳抜き、心配ですか?」
「うーん…飛行機でも困ったことないので、たぶん大丈夫です。」
このときの私へ



その自信、あとで後悔するからね😈
・・・と言ってやりたい。
今日はなんと参加者は私ひとり。マンツーマン。
緊張は増える。でも同時に、
「焦らされない」
「分からないところを聞ける」
と前向きにもなれた。
今日は聞きまくろう!!
ショップに立ち寄るのかと思ったら、そのまま海辺の施設の駐車場へ。
トイレ、シャワー、ミーティングスペース。
ダイバーの集い場みたいな場所だった。
申込確認、メディカルチェック、テスト。
テストは…惜しくも1問ミス。
Hさんは大げさなくらい褒めてくれる。
人を前向きにする力がある人だった。
「沖縄ではプール講習も浅瀬の海でやるんですよ」
え、いきなり海? 今さら驚く私。
天気は最高。でも海は少し濁り気味らしい。
それでも
「せっかく来たから頑張りましょう!」
と背中を押してくれる。
駐車場で着替え、海へ。いよいよ。
「水着、着てきましたよね。じゃあウェットスーツを着ましょうね」
着替えは、まさかの駐車場。
一瞬驚いたけれど、水着は下に着ている。着替えは一瞬。
恥ずかしさより緊張が勝つ。
ウェットスーツのジッパーは後ろ
「不思議でしょ? よく間違える人いますよ~」
「ほんと、なんか不思議ですね…」
会話はしているのに、声は遠く、心臓だけがずっと速い。
「次は、さっきセッティングしたBCD背負います」
……重い! 背負えない!!
焦る私に、Hさんが手伝ってくれる。
小柄で華奢なのに、彼女は一人で全部素早く終わらせてしまう。
「そのうち慣れますよ。大丈夫!」
その言葉だけで、少し息ができた。
フィンとマスクを持って歩いて、海へ。
浅瀬のラグーンみたいな場所。ちゃんと海。
他の講習グループもいる。
“足のつく深さだ。大丈夫。”
でも階段がすごく滑る。
重い機材。もし滑ったら…と想像して、余計怖くなる。
フィンをつけ、マスクの曇り止め。何もかも、もたつく。手が震える。
ああ、マンツーマンでよかった。
迷惑をかける相手が、最小限で済む。
呼吸できた日
「一番不安なのは呼吸ですよね?」
そう言われて、私は強くうなずいた。
シュノーケルで苦しくなって外してしまったことがある。
あの記憶が蘇る。
「大丈夫ですよ。ちゃんと呼吸できますよ」
「じゃあ足のつくところで、レギュレーターで呼吸してみましょう。ゆっくり」
潜る。
吸う。
吐く。
吸う。
吐く。
——できた!
「ちゃんと呼吸できた!!」
クララが立ったときのハイジみたいな気持ちになった。
足の着く深さではありましたが、
レギュレーターから呼吸ができた瞬間、
「本当に海の中で呼吸ができるんだ」と驚きました。
そして、足のつかない場所へ移動したとき、
少し濁った海の中でも、カラフルな魚たちがたくさん泳いでいました。
「すごい…やっぱりここは沖縄だ」
そのとき、私ははじめて
海の中の世界に入ったんだと実感しました。
でも。
このあと私は、
“耳抜きができない”という壁にぶつかることになる。



なんだか雲行き怪しいな
📘 50歳からダイビング挑戦シリーズ












コメント