MENU

第4話 前編|呼吸できた日(沖縄ダイビング講習体験)

この記事は「50歳からダイビングに挑戦した体験シリーズ」第4話です。
第3話はこちら

今回は、沖縄でのダイビングライセンス講習1日目の記録です。


目次

前日:那覇、梅雨明け、そして緊張

羽田から那覇へ。

到着したその日に、なんと梅雨が明けたらしい。

「え、私ついてる…?」
と浮かれたのも束の間、次に頭に浮かんだのは日焼けの心配だった。

宿にチェックイン。
部屋は街側だけど、高い階で空がよく見える。それだけで少しホッとした。

部屋も想像以上に広い。
床はコンクリみたいで、ちょっと外国っぽい。

収納は少なめ。でも、椅子の中、洗面台、スーツケース、ハンガー。
使えるもの総動員でどうにかできる。

スリッパとハンガーは少し惜しかったけど、100均に走ったので問題なし。

前日確認で言われた持ち物は、

・水着(下に着ていく)
・軽機材(私は事前に用意したものがあるので)
・ビーチサンダル(履いていく)
・タオル
・着替え
・シャワー用の小銭
・筆記用具

「お昼は必要ですか?」と聞いたら、返事はふわっとしていた。

unikurage

じゃあ当日の様子で決めればいいか

夕方は近くのスーパーで夕飯と朝食、そして沖縄の果物を調達。

それからは、もうずっと頭の中は講習のことでいっぱいだった。

緊急浮上、安全停止、器材の名前、ハンドシグナル。
何度も見直すのに、内容が入ってこない。

上の空というより、浮き足立っている感じ。
緊張がMAXで、思考がうまくまとまらない。

待ち合わせは翌朝7:30。
忘れ物が怖くて、出発までの動きを何度もシミュレーションした。

スーパーのスパムおにぎりがやたら大きい。

胃より先に、緊張が胸をいっぱいにしていく。


1日目:迎えの車で、少しだけ気持ちがゆるむ

朝7:30。
迎えに来てくれたのは、こんがり日に焼けた可愛らしい女性のHさん。
快活で、会話上手で、車の中の雑談だけで緊張が少しほぐれていった。

「耳抜き、心配ですか?」
「うーん…飛行機でも困ったことないので、たぶん大丈夫です。」

このときの私へ

unikurage

その自信、あとで後悔するからね😈


 ・・・と言ってやりたい。

今日はなんと参加者は私ひとり。マンツーマン。

緊張は増える。でも同時に、

「焦らされない」
「分からないところを聞ける」

と前向きにもなれた。

今日は聞きまくろう!!


ショップに立ち寄るのかと思ったら、そのまま海辺の施設の駐車場へ。

トイレ、シャワー、ミーティングスペース。
ダイバーの集い場みたいな場所だった。

申込確認、メディカルチェック、テスト。

テストは…惜しくも1問ミス。

Hさんは大げさなくらい褒めてくれる。
人を前向きにする力がある人だった。

「沖縄ではプール講習も浅瀬の海でやるんですよ」

え、いきなり海? 今さら驚く私。

天気は最高。でも海は少し濁り気味らしい。

それでも
「せっかく来たから頑張りましょう!」
と背中を押してくれる。


駐車場で着替え、海へ。いよいよ。

「水着、着てきましたよね。じゃあウェットスーツを着ましょうね」

着替えは、まさかの駐車場。

一瞬驚いたけれど、水着は下に着ている。着替えは一瞬。
恥ずかしさより緊張が勝つ。

ウェットスーツのジッパーは後ろ

「不思議でしょ? よく間違える人いますよ~」
「ほんと、なんか不思議ですね…」

会話はしているのに、声は遠く、心臓だけがずっと速い。

「次は、さっきセッティングしたBCD背負います」

……重い! 背負えない!!

焦る私に、Hさんが手伝ってくれる。

小柄で華奢なのに、彼女は一人で全部素早く終わらせてしまう。

「そのうち慣れますよ。大丈夫!」

その言葉だけで、少し息ができた。


フィンとマスクを持って歩いて、海へ。

浅瀬のラグーンみたいな場所。ちゃんと海。

他の講習グループもいる。

“足のつく深さだ。大丈夫。”

でも階段がすごく滑る。
重い機材。もし滑ったら…と想像して、余計怖くなる。

フィンをつけ、マスクの曇り止め。何もかも、もたつく。手が震える。

ああ、マンツーマンでよかった。
迷惑をかける相手が、最小限で済む。


呼吸できた日

「一番不安なのは呼吸ですよね?」

そう言われて、私は強くうなずいた。

シュノーケルで苦しくなって外してしまったことがある。
あの記憶が蘇る。

「大丈夫ですよ。ちゃんと呼吸できますよ」

「じゃあ足のつくところで、レギュレーターで呼吸してみましょう。ゆっくり」

潜る。
吸う。
吐く。
吸う。
吐く。

——できた!

「ちゃんと呼吸できた!!」

クララが立ったときのハイジみたいな気持ちになった。

足の着く深さではありましたが、
レギュレーターから呼吸ができた瞬間、
「本当に海の中で呼吸ができるんだ」と驚きました。

そして、足のつかない場所へ移動したとき、
少し濁った海の中でも、カラフルな魚たちがたくさん泳いでいました。

「すごい…やっぱりここは沖縄だ」

そのとき、私ははじめて
海の中の世界に入ったんだと実感しました。

でも。

このあと私は、
“耳抜きができない”という壁にぶつかることになる。

のらくら

なんだか雲行き怪しいな

▶ 中編へつづく

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして。
「ハコニワ」を運営している「うにくらげ」です。


50歳をきっかけに「やりたかったことをやってみよう」と思い、
ダイビングに挑戦しました。

このブログでは、

・ダイビング体験
・大人から始める趣味
・日々の小さな楽しみ

を、ゆっくり綴っています。

同じように
「今からでも遅くないかな」
と思っている方の背中を、そっと押せたら嬉しいです。

海と静かな時間が好きです。

よろしくお願いします。

コメント

コメントする

目次